蒼天の夢~松蔭と晋作・新世紀への挑戦~ [VHS]
NHKで大昔放映していた時代劇です。ご覧になった方もあると思いますが再見の価値はあると思います。 ストーリーは原作が司馬遼太郎さんだけあってしっかりまとまっていて安心して観ていられますし、何と言いいましても今をときめく野村万斎さんの高杉晋作、そして、中村橋之助さんの吉田松陰が素晴らしい!! 特に野村さんファンの方にはおすすめですね。松陰先生形見の三味線を弾きながら歌ってみせるシーンもありますし、少々ワルっぽいニヒルさがたまりません。 ナレーションもなさっていて、その声の素敵なこと。
歌舞伎や能で基礎をしっかりやっている人の演技は違うなーと痛感しました。
吉田松陰と母親との心あたたまる親子関係には泣けます。現在のような殺伐とした時代だからこそ観て頂きたい。そして素直に涙して頂きたいと思います。
最強の人生指南書(祥伝社新書205)
本書は良い人生を送るべく名言を、分かりやすい言葉で表現している佐藤一斎の「言志四録」から現代日本人に必要なものピックアップし解説を付けたもの。
「壮にして学べば、則ち老いて衰えず。老いて学べば、則ち死して朽ちず」など有名な言葉もあるが、初めてみるようなものも少なくなかった。
多くの名言がピックアップされているため、自分に合ったものがきっと見つかるはず。
そうした言葉が1つでも見つかり、読後の人生が上向きになるんであれば、非常に得をした気分になるだろう。
類書は多々あるが齋藤氏の解説が分かりやすいため、広い年齢層に支持される一冊となろう。
名言セラピー幕末スペシャル The Revolution!
僕はつい1年前まで歴史小説には全く興味がなく
ましては幕末の時代背景なんて全く関心もありませんでした。
きっかけは、ひすいこたろうサンの講演に参加して
吉田松陰の話を聴いてからです。
自分の中に新しい価値観が生まれた瞬間でもありました。
日本という国が有史いらい外国からの侵略をうけずに
植民化をされなかったのは
まぎれもなく明治維新での近代化の成功だと思う。
あのまま幕府政治が続いていたら外国に侵略されて
植民地として支配されて現在の日本はなかったかもしれない。
明治維新はとても大きな分岐点でした。
そんな日本を変えた志士たちのお話を
今風の言葉ぶ変えて紹介してくれているのが著書です。
以外に知られていないエピソードや人物の話も出てきて
非常に興味深く読めて、そして楽しめました。
ひすいこたろうサンのメルマガのなかで
「この本を書くために生まれてきた」と
ご自身でコメントしていますが
その気迫と通常以上の笑が込められていました(笑)
『実践しそして挑戦し続ける!』
吉田松陰の本気の生き様が
松下村塾の塾生たちの才能を
引き出していったのだと思います。
そしてその志を塾生たちが引継ぎ
時代を変える原動力となっていった。
本気で生きる!熱く生きる!
おススメの一冊です。
NHK大河ドラマ総集編 花神 [DVD]
と、 思っているのは私だけではないはずです。
完全版とまではいかなくても、 8時間超の収録時間は 充分に見ごたえが
あると思います。
村医者志願の 目立たず、 無口で、 地味で、 無愛想で、 その上 ブ男で
決して 英雄豪傑とは 言いがたい 主人公が さまざまな 紆余曲折を 経て、
本人の意思と かかわりなしに、 最終的に その軍事的才能を 発揮し、
幕末維新の動乱を 終息せしめるという ストーリーですが、 昨今の
安っぽい 大河ドラマに 比べ 非常に 魅力的な 作品になっています。
司馬遼太郎さんの 原作が 非常に 優れていることにもよるでしょう。
一言で言うなら、 非常に 玄人好みの 渋い ドラマです。
幕末から明治維新にかけての歴史を 知るのにも 良い作品です。
テーマ曲も 感動的で、 大河ドラマの中で 最高の出来ですね。
総集編だけでなく、 全話収録の 完全版が 出ないかな。
奇兵隊 [DVD]
意外と少ない長州の尊王の志士を主人公に描いたドラマ。
高杉晋作を演じるのは松平健。
「イメージが違うだろー!!」と突っ込んだのだが、どうしてなかなか!!
粋で豪胆で実は繊細という晋作になりきっている。
特に最後、病身を押して、すでに死期が迫っているなか、
奇兵隊達の先頭に立って戦う姿が泣けます!!
病身を押して出撃する晋作の意気込みを察して、
変わらず接する桂小五郎(中村雅俊)と坂本龍馬(武田鉄矢)の優しさもいい。
智謀の村田蔵六(片岡鶴太郎)、一途な久坂玄瑞(永島敏行)、
明るいムードメーカー井上聞多(萩原流行)と伊藤俊輔(堤大二郎)、
若者を見守る周布政之助(津川雅彦)さんや来島又兵衛(竜雷太)も良い。
日本中を敵に回して奮闘する長州藩の死闘!!
志士だけではなく、市民や奇兵隊に参加した農民の姿、
晋作を慕う女性二人や小五郎の恋人の姿も描かれている。
人間ドラマも凄いのですが
36万石という長州一藩だけで欧米諸国、そして幕府と対決する
長州人の智謀と戦略と外交センスが炸裂。
晋作のディベート、 蔵六の戦略は必見。
戦略ドラマとしても見ごたえがありました。
特に幕府戦艦“富士山丸”を撃沈する為の奇兵隊と海援隊の共同作戦は燃えます。
(このくだりはフィクションだと思いますが)
最後に至るまでにたくさんの人々が死んでいく・・・
桂小五郎は嘆くのだが、皆納得して笑って死んでいった感がある。
残った者が辛いということか。
出来る事なら、奇兵隊の維新後(結末は哀しい)を少しでも触れて欲しかった。
あと松陰先生も出して欲しかった。
だけど傑作です。お勧め。